2025.05.23

社労士として選ばれるために。いま求められる“差別化”とWEB戦略

社労士事務所の数は全国で約27,000件あるため、顧客側にとっては「どの事務所に相談すべきか」を見極めるのが難しい状況です。
(参考:全国社会保険労務士会連合会「2024年度 社労士実態調査」より)

 

信頼・実績といった要素も重要ではありますが、最近ではそれに加えて、“選ばれる理由”を自ら発信していく姿勢も必要になってきているようです。

 

この記事では、「なんとなくホームページを作っているけれど、うまく差別化できていない気がする…」という先生に向けて、WEBサイトを活用した差別化戦略について、いくつかの視点から整理してみたいと思います。

 

この記事が少しでもお役に立てば幸いです。

 

なぜ社労士は“似たように見える”のか?差別化が難しい理由

社労士の業務は法律である程度定められているため、基本的な業務内容はどの事務所も似通って見える傾向があります。

そのため、顧客からは「違いがわかりにくい」と感じられてしまうことも多いかもしれません。

 

結果として、「何をしてくれるのか」ではなく「誰にお願いするか」が選ばれる要素になってきています。

 

しかしながら、多くの事務所のホームページは、「サービス内容一覧」や「ごあいさつ」など、形式的な内容が中心となっており、先生ならではの強みや想いが十分に伝わっていない印象を受けるケースもあります。

 

また、紹介や顧問契約で運営されてきた事務所ほど、「自ら発信する文化」が根付いておらず、結果的にWEB上での印象が“無個性”になってしまっていることもあるようです。

 

今後は、「どんな専門性があるのか」「どんなお客様に向いているのか」を、WEB上でもわかりやすく伝えていくことが求められるかもしれません。

 

WEBサイトで差をつける!差別化のための4つの視点

それでは、どのような点を意識すれば、他の事務所と差をつけることができるのでしょうか?

ここでは、実際に多くの先生方のサイト支援を行う中で、効果的だと感じられる4つの視点をご紹介いたします。

 

専門性を明確に伝える

「何でもできます」と伝えるよりも、「〇〇業界の顧問実績が豊富」「就業規則に特化した支援に強み」など、特定分野への強みを明確にした方が、依頼する側としては安心感につながることも多いようです。

 

“人となり” を感じられる表現を取り入れる

士業のサイトでは「実績」や「信頼性」が重視される傾向にありますが、「この先生なら相談しやすそう」と感じてもらうことも非常に大切です。

 

たとえば、プロフィール写真に自然な笑顔を用いたり、代表あいさつで自分の想いや事務所運営の考え方に少し触れてみるなど、 “言葉の温度” を伝えることで、親しみを持ってもらえる可能性が広がります。

 

実績やお客様の声を可視化する

実績やお客様からの評価を目に見える形で示すことは、信頼性を高める要素となりえます。

 

もちろん守秘義務への配慮は必要ですが、

 

「1年間で助成金申請◯件サポート」

 

「●●業のA社様より『対応が早く安心できた』とのお声」

 

といった具体的な数値やコメントを記載することで、初めて訪れた方にとっても安心感につながるかもしれません。

 

コンテンツの“伝え方”にも工夫を

せっかく良い内容を用意しても、「文章が長すぎる」「専門用語が多い」といった理由で読まれずに離脱されてしまうケースも考えられます。

 

図解・表・Q&A形式などを活用し、 “伝えたいことが伝わる設計” を意識することが、結果として印象に残るWEBサイトづくりに寄与するかもしれません。

 

それ、逆効果かも?差別化でありがちな3つの誤解

 

差別化を意識したつもりが、逆に伝わりづらくなってしまうケースも見受けられます。

ここでは、ありがちな3つの誤解について触れてみます。

 

とにかく見た目を華やかにすればよい

デザインは印象に影響を与えますが、内容が伴っていなければ、期待された信頼性を得ることは難しいかもしれません。

まずは「何を伝えるか」にしっかり向き合うことが重要になりそうです。

 

専門用語を使えば信頼される

高度な専門性を伝えたい一方で、専門用語の多用は読者の離脱につながる恐れもあります。

できるだけわかりやすい言葉に置き換えたり、例を交えて伝えることで、より多くの方に届く可能性があります。

 

「なんでも対応します」が強みになる

対応範囲を広く見せたいという気持ちは理解できますが、結果として「特徴が見えづらい」印象を与えることもあります。

選ばれるためには、あえて “得意分野” を明確にすることが、ひとつの差別化につながるかもしれません。

 

強みを見つめ直し、“伝え方”を見直すところから

 

「なんとなく差別化したい」「そろそろホームページを見直したい」

 

そう感じている先生は、まずはご自身の強みや想いを“言語化”してみるところから始めてみるのも良いかもしれません。

 

強みを整理し、「誰に、何を、どう伝えるか」を明確にすることで、WEBサイトは“名刺代わり”から“選ばれるためのツール”へと進化していきます。

 

もし、「言葉にするのが難しい」「整理の仕方がわからない」と感じたときには、専門家のサポートを受けてみるという選択肢もあるかもしれません。

 

当社では、社労士事務所様の強み整理から原稿作成・デザイン構成まで一貫してサポートするホームページサービスを提供しています。

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